視野が欠けて見える(視野異常)はどんな症状?
視野が欠けるというのは視野の一部が見えなくなる状態を指します。同じ視野の中で通常通り見える部分と、かすみがかかって見えづらい部分があり視野の一部がぼやけてしまうような状態のことです。(色は識別できます)
症状によってはカーテンで仕切られたように特定の範囲が丸々見えなくなることもあります。
どんな仕組みで視野が欠けるの?
視野の欠け方はさまざまで、原因となる疾患によって異なります。
一般的に「ものが見える」状態とは眼球から脳へと視覚情報が伝わって、はじめて映像になります。
視野が欠けた状態は眼球から取得された情報が脳へ伝わる途中のどこかに障害が起きることで、情報が正しく伝達されない状態になります。
情報がきちんと脳に伝達されないことで、抜け落ちた情報の部分が“視野の欠けている部分”となってしまい、結果「視野の欠け」として認識されます。
欠けは片目だけに起こることも
視野の欠けは片目だけに生じることもあります。ただし、片目だけに視野がかけた症状があらわれても、非常に気づきにくいです。
理由としては、人間の目は両目でモノを見ており、片方の視力が悪くて、もう片方の視力が良いとした場合に、視力が悪い方の目で不鮮明に写っていたとしても、視力の良いほうの目で見た映像が上書きされることとなり、視力の悪い方の目の働きを補完します。
結果、片目の視野が欠けたとしても、両目で見ると補完する働きによって、綺麗な映像として認識されることになります。
そのため、違和感を感じづらく、片目の視野がかけても気づかない場合がほとんどです。