ドライアイとは
ドライアイは眼を守る役割がある涙の量が少なくなったり、涙の質が変化したりして、涙が均等に行き渡らなくなる病気です。状況によっては目の表面に傷を伴うことがあります。ドライアイは涙の病気ともいわれ、涙が不安定になることで起こります。涙は眼の表面をおおい、眼を守るバリアのような働きをしています。主に5つの役割を持っており、乾燥防止、洗浄、殺菌、栄養補給、目が鮮明な像を結べるよう黒目の表面を滑らかに保っています。
現代社会において、さまざまな要因が絡み、ドライアイの患者さんは約2,200万人とも言われており、5人に1人の割合になっています。
ドライアイの特徴
涙は99%の水(液層)と1%の脂から成立しています。この1%の脂が、液層の表面に薄い油層として存在することで、水分が蒸発しないようになっています。この油を分泌しているのがまぶたのなかにあるマイボーム腺です。マイボーム腺の出口が細菌の感染などでつまると涙の成分のバランスが崩れて、眼が乾きやすくなったり、涙目になったり、炎症になったりします。これをマイボーム腺機能不全といいます。
最近の研究で、脂が足りないタイプのドライアイが全体の85%以上であることがわかりました。これは脂が減ることで、乾燥しがちになるということです。脂が足りないタイプのドライアイは点眼治療では改善しない場合が多くなります。
水分が減少するタイプのドライアイも存在しています。