ぶどう膜炎とは
何らかの原因で、茶目の部分から奥に広がる「虹彩」、「毛様体」、「脈絡膜」のぶどう膜に炎症が起こる疾患で、小児から高齢者まであらゆる年齢層で生じます。
ぶどう膜は、他の眼組織と比べて血管が多いため炎症を起こしやすく、炎症が起こると、網膜をはじめ、ぶどう膜に隣り合わせている眼組織にも、炎症が少しずつ広がり、視力の低下を引き起こします。
ぶどう膜炎の特徴
さまざまな要因によって引き起こされるため、問診・眼科所見・全身所見を総合的に判断してぶどう膜炎の診断を行います。
ぶどう膜炎を併発する疾患として、ベーチェット病、サルコイドーシス、フォークト・小柳・原田病をご存知の方も多いかもしれません。いずれも過剰な免疫反応により自己の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患に分類される疾患で、原因はいまだにわかっていません。
ぶどう膜炎の症状
初期症状として、充血、眼の痛み、視力低下、飛蚊症、かすみがあるといわれていますが、正直なところ、一般的な眼の病気や疾患、不調とあまり変わらないため、判断がつきません。そのため、自己判断せず早めの眼科での診療が大切になります。